レーザーカッターに出会うまでは、アナログでハンガーを作っていたんですが、その時の記録をアップしておきたいと思います。
素材は最初から、ベニヤ板とアクリル板と決めていたんですが、まずは紙でサンプルを作ってみます。
この時に、大体の大きさとか、雰囲気を決めます。私は、いかにもパソコンで描きました、と言うような無機質なラインが好きではないので、手描きっぽい線になるように気をつけています。デジタル線が良い場合もあるんですが、今回はあえてアナログ風に。
↑大体かたちが決まったらとりあえずカットしてみます。糸鋸でキコキコ。糸鋸(いとのこ)を見たことがない方が珍しいとおっしゃってたのですが、私はもともと彫金をやっていたので、使い慣れてるので、これが一番便利なのです。彫金師やベンチジュエラーのかたは、みんなこれを使って金属板をカットします。金属と比べると、木やプラスチックは「柔らかい」素材になりますが、それでも糸鋸の扱いは慣れるまで難しいので、必ず訓練を受けてから使用して下さい。初めての方は、ほんの1cmカットするだけで、10分以上かかります。彫金一年生はみんなこれで怪我をします(><)
あ、話が逸れました
↓沢山カットできました。
ただカットしただけでは、端がガタガタなので、ヤスリで整えます。ジーパンハンガーは先がシュッと細くなっていると使いやすいので、ついでに少し削って整えます。
↓綺麗になったものを、ポールにかけてみます。この時ちゃんと左右対象にできているか確認します。
やはり手作業なので、左右の重さに誤差が出ます。この時に、さらにヤスリがけをして、左右が同じ重さになるように調整します。
↓カットが終わったら、塗装します。
今回は人間の家具用のステインを使ってみました。自作のルーターの先端パーツ置きがちょうどよかったので、そこで乾かしました(笑)マイさんの机は変なものがいっぱいありますw
↓これは同じ要領で作ってみた、かたち違いのハンガーと、アクリル板のハンガーと。
アクリル板は塗装がいらないので、楽だなと思いがちなんですが、実は端の処理が結構大変でした。これは量産には向いてないなあ、なんて思いながら、自分の分だけならなんとかなるかな。くらいの気持ちで作ってました。
このあと、色々な葛藤の末(おい)レーザーカッターを習いに行くことになるんですが(笑)
初めてレーザーカッターが自分のデザインをカットしているのを見たときは感動ものでした。こんなに早いのか!と笑
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↓これは、レーザーでカットしたものや、アナログカットなもの色々ミックス(現在わたしの部屋はハンガーで溢れていますw)
↓これは、レーザーででカットした、スカーフ用のハンガー。ノリで作ったら、意外と評判が良かったので、ラインナップ入りv
レーザーでカットするんだから、簡単でしょ、失敗しないでしょ。って思われそうなんですが、これがそうでもないんですw
レーザーの温度、速度、素材の厚み、その他諸々、微調整しながら、常に最適なバランスを探っています。なので、今は沢山失敗もします。
↓これは、無駄に作ってしまった失敗作のセット(オイィ)←失敗作は販売しないのでご安心ください。自分用です。
世間では、今はデジタル物作りの時代なんて言われてますし、自分もちょっとづつ取り入れていきたいと思ってますが、やはり、レーザーにしても、3Dプリントにしても、直面する問題は、アナログ製作とたいして変わらないなあ、なんて思います。やっぱり失敗もしますし、試作も沢山作らないとダメですし、コーヒーとスマホを片手に「ちょろいよ」とはとても言えないです(苦笑)
デジタル物作りにしても、アナログにしても、やっぱり素材を理解することと、道具を使いこなすことは、どちらも大切だと思うので、私自身は今までと変わらない気持ちで取り組んでいるつもりです。決して楽な方向に流れているわけではないですよw
なんとなく、今書いておかないとダメな気がしたので、書いておきました(笑)
ではまたv